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[読了] 自分の気持ちを受け止めてくれるひとがいたら孤独は癒えるかもしれない(緑川ゆき「夏目友人帳4」花とゆめCOMICS)

夏目友人帳,第4巻。 名取から夏目は旅にさそわれた。他に友達がいるだろうにという夏目に,同じ風景が見える友達は君だけだと名取は言う。 名取との旅行中,夏目は夢でうなされる。名取とならば本当の自分の気持ちを語り合えるように思ったが,それは,も...
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[読了] 好きなひとの目に映らない(緑川ゆき「夏目友人帳3」花とゆめCOMICS)

夏目友人帳,第3巻,第10話は恋のはなし。 妖と人間の男が恋仲になる。ある日を境に,男は妖が見えなくなる。妖には男が見える。男は毎日妖に会いにきて,名を呼ぶ。妖は男のすぐ側にいて,男に返事をするけれども,男には見えないし,妖の声も聞こえない...
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[読了] 境遇が同じでも分かり合えない(緑川ゆき「夏目友人帳2」花とゆめCOMICS)

第1巻は主人公の夏目の孤独が祖母の存在を知ることによって溶けていく様子が描かれている。誰にも理解されない孤独。その同じ孤独を知るものが過去一人はいたというのが救いになっている。 しかし,第2巻。同じ境遇であるだけでは,ひとは理解しあえないこ...
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[ 読了 ] 下の者は貧乏をして上の者はいい車に乗る(松本清張「昭和史発掘2」文春文庫)

天理研究会事件。 松本清張によれば,天理教の教えに「貧に落ちきれ」というものがあるらしい。天理研究会を作った大西は,その教えを実行し,全財産を教団に寄付したという。下の者は貧乏をして上の者はいい車に乗る。そして,貧に落ち切った大西は,警察に...
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[読了] 孤独との付き合い方を考える本(緑川ゆき「夏目友人帳1」花とゆめCOMICS)

妖怪はひとの姿をみることができる。しかし,ひとは妖怪の姿を見ることができない。けれども,主人公の夏目は妖怪を見ることができる。 夏目は幼いころ,両親をなくして,親類の家をたらい回しにされている。大人たちは自分を邪魔者だと思っている。他のひと...
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[ 読了 ] 神社の虚像。神社は太古の自然崇拝から自然発生したものではない(井上寛司「「神道」の虚像と実像」講談社現代新書)

神社の虚像 神社は,太古の昔,例えば,縄文や弥生のころの,わたしたち日本人の自然崇拝から生まれたものであると,わたしは漠然と思っていた。 わたしたち,ふつうのひとびとが感じ取っていた神々に感謝を捧げる場が神社であって,その営みは太古の昔より...